爬虫類の平均価格は当てにならない。平均 66,852 円に対して中央値 30,000 円
この記事は 2026-08-27時点のデータで書いています。以後の観測は反映されていません。
公開 2026-08-27
当サイトは価格の代表値として中央値だけを出し、平均値は出しません。 理由は単純で、平均は爬虫類の価格の実態を表さないからです。
全体で 2 倍以上ずれる
集めた 2,071 件の価格を並べると、こうなります。
| 金額 | |
|---|---|
| 中央値 | 30,000 円 |
| 平均 | 66,852 円 |
| いちばん高い 1 件 | 1,780,000 円 |
平均は中央値の 2.2 倍です。そして平均より高い観測は全体の 28% しかありません。 「平均」と呼びながら、7 割の個体はその金額より安い。
これは間違った計算をしているのではなく、そういう分布だからです。 爬虫類の価格には上に限りがありません。同じ種でも、モルフしだいで 数万円のものと数十万円のものが同じ棚に並びます。 一方で下は数千円で止まります。片側だけに長く裾を引く分布では、 平均は少数の高額個体に引っ張られます。
種ごとに見ても同じ
| 種 | 件数 | 中央値 | 平均 | 平均÷中央値 | いちばん高い 1 件 |
|---|---|---|---|---|---|
| ボールパイソン | 251 | 69,102 円 | 114,190 円 | 1.65 | 877,800 円 |
| ヒョウモントカゲモドキ | 419 | 16,800 円 | 22,388 円 | 1.33 | 437,800 円 |
| コーンスネーク | 72 | 16,632 円 | 18,321 円 | 1.10 | 69,000 円 |
ずれの大きさは種によって違います。 モルフの値段の幅が広いボールパイソンでずれが大きく、 幅の狭いコーンスネークでは小さい。
つまり平均を並べると、種どうしの比較まで歪みます。 ボールパイソンとコーンスネークの平均を比べると、 実際の「よく見る価格」の差より大きな差に見えてしまう。
高い 1 件を外しても直らない
「いちばん高い個体を除けば平均も使えるのでは」と思うかもしれません。試すとこうです。
| 平均 | 最高 1 件を除いた平均 | |
|---|---|---|
| 全体 | 66,852 円 | 66,024 円 |
| ボールパイソン | 114,190 円 | 111,135 円 |
ほとんど動きません。引っ張っているのは 1 件の外れ値ではなく、 上位 1 割の層そのものだからです。全体の上位 1 割は 162,800 円以上、 ボールパイソンでは 217,800 円以上。この層を「異常値」として切り捨てる根拠はありません。 実際に売られている個体です。
中央値なら、この層があっても動きません。最高 1 件を除いても 全体の中央値は 30,000 円のまま、ボールパイソンも 69,102 円のままでした。
それでも中央値がすべてではない
中央値は「まん中の 1 件」でしかなく、幅を教えてくれません。 ボールパイソンの中央値 69,102 円という数字だけでは、 4 万円台から 20 万円超まで並んでいることが見えない。
だから種別ページでは中央値と一緒に最安・最高・件数も出しています。 数字を 1 つだけ見て決めないでください。
なお、ここに出した数字は2026 年 8 月 25〜26 日に集めた 2,071 件の記録です。 販売価格の掲載であって、成約価格ではありません。 詳しくは「このサイトの数字の読み方」を読んでください。
本記事は当サイトの観測データに基づきます。対象期間 2026-08-25 〜 2026-08-26、観測 2071 件。 当サイトが観測した範囲の集計であり、市場全体の相場ではありません。