ボールパイソンの中央値が店で 12.7 倍ちがう。それでも「安い店」とは読めない理由
この記事は 2026-08-27時点のデータで書いています。以後の観測は反映されていません。
公開 2026-08-27
当サイトのデータからは、店ごとの価格の中央値も出せます。 出せますが、「この店は高い」「この店は安い」という読み方はできません。 理由を数字で示します。
まず、開きの大きさ
同じ種を 3 件以上扱っている店だけで、店ごとの中央値を並べるとこうなります。
| 種 | 店の数 | 店ごとの中央値 | 開き |
|---|---|---|---|
| ボールパイソン | 14 | 12,800 〜 162,500 円 | 12.7 倍 |
| ヒョウモントカゲモドキ | 17 | 8,778 〜 49,000 円 | 5.6 倍 |
| クレステッドゲッコー | 6 | 10,890 〜 43,780 円 | 4.0 倍 |
| ニシアフリカトカゲモドキ | 14 | 11,330 〜 38,000 円 | 3.4 倍 |
| フトアゴヒゲトカゲ | 6 | 15,180 〜 30,000 円 | 2.0 倍 |
| コーンスネーク | 6 | 9,878 〜 19,800 円 | 2.0 倍 |
同じ種なのに 12.7 倍。これを「12.7 倍もぼったくっている店がある」と読むと、 間違えます。
同じ商品を売っていない
ボールパイソンの観測 251 件に出てくるモルフ名は、248 種類あります。 251 件のうち 250 件にモルフ名が付いていて、そのうち2 件以上あるモルフは 1 種類だけ。
つまり、ほぼ全個体が違うモルフです。
ヒョウモントカゲモドキも同じで、419 件に 245 種類のモルフ名が出てきます。
これは同じ商品を複数の店が並べている状態ではありません。 家電量販店で同じ型番のテレビの値段を比べるのとは違います。 爬虫類の場合、店ごとの中央値の差は、まずどんなモルフを置いているかの差です。
高額なモルフを中心に扱う店の中央値は高く出ます。 入門向けの個体を多く置く店の中央値は低く出ます。 どちらも値付けが高い・安いという話ではありません。
比べようとしても比べられない
「では同じモルフで比べればいい」と考えるのが自然です。 やってみましたが、できませんでした。
ボールパイソンで同名のモルフが 2 件以上あるのは 1 種類だけ。 その 1 種類も同じ店の中にあり、店をまたいだ比較になりません。
モルフを揃えた比較は、いまのデータ量では成り立ちません。 できないことを、できたふりで書くつもりはありません。
サイズと年齢も揃っていません
さらに、同じ種・同じモルフでも、ベビーとアダルトでは値段が違います。 当サイトが生年を記録できたのは 2,071 件のうち 135 件(7%)だけです。 サイズは記録していません。
揃っていない条件が、少なくとも 3 つあるということです。 モルフ、年齢、性別。この状態で店を並べた数字に、 店の値付けの良し悪しを読み取ることはできません。
では何に使えるか
店ごとの数字が無意味なわけではありません。次のようには使えます。
その店がどのあたりの価格帯を扱っているかを知る。 中央値が 15 万円台の店に初めての 1 匹を探しに行くと、選択肢が少ないかもしれません。 逆に希少なモルフを探しているなら、そこを見たほうが早い。
その店がその種を扱っているかどうかを知る。 これがいちばん確実な使い道です。価格が分からなくても、 取り扱いの有無だけで店を絞れます(地域から探す)。
このサイトの表示について
種別ページの「扱っている店舗」には、店ごとの価格を出しています。 これは「その店がその日に出していた個体の値段」であって、 店の価格水準ではありません。
比較して安い店を選ぶための数字ではなく、 どこに何がいるかを知るための数字として見てください。
本記事は当サイトの観測データに基づきます。対象期間 2026-08-25 〜 2026-08-26、観測 2071 件。 当サイトが観測した範囲の集計であり、市場全体の相場ではありません。