日本に輸入される爬虫類は年 30 万匹。56 か国のうち 5 か国で 6 割
この記事は 2026-08-27時点のデータで書いています。以後の観測は反映されていません。
公開 2026-08-27
財務省の貿易統計から、爬虫類(HS 0106.20)の輸入数量を国別に集計しました。 2025 年の 1 年間で約 30 万匹、56 か国から入っています。
「56 か国」と聞くと分散しているように見えますが、実際は上位に強く偏っています。
2025 年の国別輸入数量
| 順位 | 国 | 数量 | 割合 | 累計 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 中華人民共和国 | 48,092 | 16.0% | 16.0% |
| 2 | アメリカ合衆国 | 34,068 | 11.3% | 27.4% |
| 3 | ベトナム | 33,122 | 11.0% | 38.4% |
| 4 | インドネシア | 30,467 | 10.1% | 48.5% |
| 5 | 大韓民国 | 22,165 | 7.4% | 55.9% |
| 6 | タイ | 18,391 | 6.1% | 62.0% |
| 7 | エジプト | 15,942 | 5.3% | 67.3% |
| 8 | トーゴ | 14,484 | 4.8% | 72.2% |
| 9 | チェコ | 13,160 | 4.4% | 76.5% |
| 10 | 台湾 | 8,691 | 2.9% | 79.4% |
上位 5 か国で 55.9%、上位 10 か国で 79.4%。 残りの 46 か国を合わせても 2 割です。
顔ぶれが 2 種類に分かれる
上位 10 か国は、性格の違う 2 つのグループに分かれます。
流通する種の分布域と重なる国。ベトナム、インドネシア、タイ、エジプト、トーゴ。
重ならない国。アメリカ、大韓民国、チェコ、台湾。 これらの気候帯には、ペットとして流通する爬虫類の多くは自然分布していません。 野生個体の産地とは考えにくいということは言えます。
ただし、そこから「だから繁殖個体だ」と結論するのは踏み込みすぎです。 第三国で採られた個体が経由している可能性もあり、 貿易統計だけでは切り分けられません。 統計にあるのは国と数量だけで、CB か WC かの区別も種名もありません。
統計から分からないこと
この数字の限界をはっきりさせておきます。
種が分かりません。HS 0106.20 は「爬(は)虫類」というひとくくりの区分です。 9 桁の細分でヘビ・かめ・とかげといった目までは分かれますが、 種までは辿れません。「エジプトから何が来ているか」は、この統計では答えられません。
CB か WC かが分かりません。繁殖個体も野生個体も同じ数字に入ります。
ペット向けかどうかも分かりません。研究用や動物園向けも含まれます。
匹数であって金額ではありません。当サイトには金額の統計も入れてありますが、 匹数と金額は別の動き方をします。安価な個体が大量に入る国と、 高価な個体が少数入る国では、順位が入れ替わります。
2026 年の途中経過
2026 年は 6 月までの 6 か月ぶんが公表されており、合計は 139,744 匹。 この時点での上位はエジプト(16%)、ベトナム(14%)、中華人民共和国(11%)で、 2025 年の通年とは順位が違います。
ただし半年ぶんを通年と比べても意味がありません。 輸入には季節の偏りがあり、月ごとに国の顔ぶれが変わるためです。 2026 年の傾向を語れるのは、12 か月が出そろってからです。
月ごと・国ごとの内訳は輸入シーズンにあります。
出典
財務省貿易統計(e-Stat 経由)。HS コード 0106.20 とその細分。 数量の単位は「NO」(頭数)。当サイトのデータは毎月自動で取り直しています。